導入事例紹介

Lumimedia lab Inc.

CEO + Lighting Designer 岩井達弥 様

「露出計のセコニック」がリーズナブルな色彩照度計を出したのは、当時センセーショナルであった!

建築照明デザインを主軸としながらも、映像、デジタル、Web技術を取り込んだ新しい時代の照明デザインをプロデュースするLumimedia lab Inc.

岩井達弥光景デザインを前身とし、2020年に「Lumimedia lab Inc.」を立上げました。“Lumi”は「光」、“media”は「伝える」を合わせた名称です。

Lumimedia labは建築設計やランドスケープ関連の照明デザインを行う会社で、平成生まれの若いメンバー3名とともに全員でプロジェクトに参加しています。

依頼主との対話を重要視し、希望のイメージをしっかりとヒアリングします。その上で我々の経験とイマジネーションを活かした提案をするよう心がけています。

Lumimedia labは照明設計とその後の施工監理まで行うため、建築家のみならず施工業者との連携も重要です。実際に作業してくれる方々との絆も大切にしています。

照明学会の日本照明賞や照明施設賞、照明デザイン賞、国際照明デザイナーズ協会の賞などを受賞しました。以下に、これまでの受賞プロジェクトをいくつかご紹介します。

2021
IESNA(北米照明学会) Illumination Award of Merit 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
照明学会日本照明賞 「サスティナブル社会に応える世界的著名3美術館の照明LED改修計画」
2020
日本照明学会照明デザイン賞優秀賞 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館
日本照明学会照明デザイン賞優秀賞 ショウナイホテル スイデンテラス
2016
国際照明デザイナーズ教会照明デザイン賞アワードオブメリット 京都国立博物館平成知新館

  • 岩井達弥
    CEO+Lighting Designer

  • 石井孝宜
    Director+Lighting Designer

  • 佐藤杏恵
    Lighting Designer

  • 田部武蔵
    Lighting Designer

Lumimedia lab Inc.がこれまでに携わってきたプロジェクトのご紹介

・SIMOSE(下瀬美術館、SIMOSE Art Garden Villa、SIMOSE French Restaurant)

建築設計:坂茂建築設計
下瀬美術館 画像提供:㈱YAMAGIWA

SIMOSEは、コンセプト「アートの中でアートをみる」のもと、瀬戸内海の美しい風景を映すミラー壁面によって、エントランス、企画展示室、管理棟が連続する主建築と、その前面の水盤に浮かぶ8色の展示室を中心とした美術館である。

また、同敷地の南側には、その光景を楽しみながら食事のできるレストランと、個々に特徴的な光を放つ再現された5つの著名住宅のヴィラ、そして北側にはエミール・ガレをテーマにした庭園と、テラスのある5つのヴィラが、美術館を中心に広がって配置されている。夜は光をまとった個々の建築と外構が水面やミラーに映り、アートとなるような幻想的な施設である。

・ 軽井沢安東美術館

建築設計:株式会社ディーディーティー
軽井沢安東美術館 画像提供:Lumimedia lab Inc.

「自宅のような美術館」という意図から、家庭的な間接光の柔らかい光に包まれながら、リラックスした気持ちで絵画を鑑賞できるような計画としつつ、美術館としての機能性を両立する配慮を行った。

基本的な照度は間接照明で確保するように計画し、美術館然としたスポットライトは極力使わないように計画している。

展示演出上、スポットを当てたい絵画に対してのスポットライトは、目立たないような器具を選定し、また配置も工夫した計画としている。

・谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

建築設計:谷口建築設計研究所
金沢建築館 画像提供:㈱YAMAGIWA

本館は、建築・都市についてのミュージアムで、金沢の著名建築家親子の住居跡地に建設された。展覧会、講座や建築ツアー等様々な活動を通じ、金沢から世界へ建築文化の発信拠点を目指している。

常設展示室は、迎賓館赤坂離宮和風別館「游心亭」の広間と茶室を忠実に再現した空間である。本物の照明をLED化して再現する同時に、本物にはない水盤越しの植栽ライトアップや立礼茶室の障子に映る竹の影などの演出が追加されている。

企画展示室は様々な展示に対応可能なホワイトボックスで、照明もアタッチメント交換で機能変更できる多機能スポッライトを採用、ライティングトラックとベースライトを28mm幅に収めたシンプルなシステムを考案した。

外観ライトアップは周辺環境を考慮し建築内部からもれる光を主体としている。この常設、企画、外観の3つ光が照明デザインコンセプト「建築の歴史と現在そして未来をつなげる光」を表現している。

セコニックの分光色彩照度計が選ばれた理由

セコニックのC-7000は、Webで照度計を探していて見つけました。色彩照度計といえば、照度計のなかでもハイエンドなカテゴリーの製品のため、それまでは1台50万円~70万円の高価なものしかなく、手が届きませんでした。ところが、その時見つけたC-7000は25万円と手頃で、使いたいと思っていた機能を備えていたため購入しました。

C-7000を購入するまではミノルタの照度計(照度のみ測定できるタイプの照度計)を使用していました。

下瀬美術館にて 四谷シモンと金子國義展 下瀬美術館にて

C-7000は照明器具の確認に使います。照明メーカーのカタログに仕様値が掲載されてはいますが、見た目とカタログの値は違うこともあるので、実際に測定して確認しています。

また、照明設置後の現場の確認にもよく使います。現場では照明だけでなく、外光なども入ってミックス光になることもあるので、机上で想定した光との違いなどをC-7000で確認します。

主に使う測定項目は、色温度、Δuv、演色性などです。蛍光灯もそうですが、LEDもΔuvがずれていることがあります。そのほか、色度座標や分光分布(スペクトル)の表示機能も使います。

LED照明が普及し始めた当初は、演色性がよくなかったため問題になりましたが、最近はLED照明の演色性も改善されてきました。家庭用照明ならRaが80以上あれば十分ですが、展示照明はRaが90以上はほしいところです。そういった光の質の確認もC-7000があればすぐに測定できるので重宝しています。

ポータブルで価格もお手頃、いつでもさっと測定して確認できるのがいいですね。


  • C-7000 CRIモード

  • C-7000 スペクトルモード

Lumimedia lab Inc.様のウェブサイト

Lumimedia lab Inc.様についてもっと詳しく知りたい皆様は、以下のWebサイトをぜひご覧ください。


https://www.lumimedialab.com/

分光色彩照度計C-7000の製品情報

セコニックの分光色彩照度計に興味をお持ちの皆さまは、以下の製品ページをご覧ください。また、製品についてのお問い合わせやデモ機のお貸出しについては、以下のお問合せフォームからお気軽にお申し付けください。


・分光色彩照度計 C-7000

https://www.sekonic.co.jp/product/meter/c_7000/c_7000.html

・お問い合わせフォーム

https://www.sekonic.co.jp/support/form_meter.html